カーラッピングの上手な貼り方!守りたい4つのコツ
自分でカーラッピングに挑戦したいと考えている人もいるでしょう。初めてでもカーラッピングを成功させるためには、いくつか守らなければいけないコツがあるのは知っていますか?このコツを守るだけで、カラーラッピングを上手に貼ることができるのです。今回の記事では、その中でも絶対におさえておきたい4つのコツについて、以下で詳しく解説します。
無理に伸ばさない
カーラッピング上手に貼りたいと考えている人は、まずラッピングに使用するフィルムを無理に伸ばさないということを徹底して行ってください。確かにカーラッピングに携わる人にとって、共通している認識の中には、「カーラッピングフィルムをドライヤーなどで加熱すると伸びる」というものがあります。フィルムを作っているメーカー、使用している原材料などの条件によっても大きく変わってきますが、総じてフィルムを伸ばすことはおすすめできません。
この理由については、フィルムに使われている材料の性質である「熱可塑性」が関係してきます。この熱可塑性とは、フィルムに使用されている原材料の性質であり、もともと有していた形状を原材料が覚えており、その状態に戻ろうとしていくというものです。フィルムに使用されている原材料に関しては、確かに熱することで伸びるという性質も有していますが、元に戻ろうという性質もあわせて持っていることが多いでしょう。
せっかく伸ばしたフィルムを貼ったとしても、徐々に元に戻ってしまう可能性があります。徐々に戻ってしまうということは、少しずつ時間が経過するとともにせっかく貼ったフィルムが剥がれてしまうということにもなります。こういった観点から、ラッピングに使用するフィルムを無理に溶かすことはおすすめできないのです。またフィルムを無理やり伸ばして貼ることによって、粘着性に関する問題を起こしてしまいます。
基本的にもともとのフィルムに対して、接着剤の量が変わらないため、50%近くフィルムを伸ばしたとしたら、その分大きくフィルムの粘着力も下がってしまうのです。そのため、無理に伸ばしたフィルムをカーラッピングに使用すると、粘着性が落ちていることによって、結果的にうまくいかないまま終わってしまうでしょう。このような理由から、カーラッピングを上手に貼るためには、ラッピングに使用するフィルムを無理に伸ばしてはいけないのです。
カーラッピングのシートは大きめに購入する
カーラッピングを上手に貼るためには、ラッピングシートやフィルムはできるだけ大きめのものを購入しましょう。初めてもしくはラッピングの知識が浅い人がよくやってしまいがちなのが、大まかな目測でラッピングフィルムを購入することです。しかしほとんどが、カーラッピングを行うプロというわけではないので、失敗してしまう可能性が高いといえるでしょう。
それにもかかわらず、できるだけ節約するためにカーラッピングのフィルムを適量で購入しようとすると、シートが足りなくなってしまう場合があります。もし同じフィルムをすぐに買うことができればよいですが、在庫などが最寄りの店舗にない場合には、中途半端な状態で車を走らせなければいけません。
このような中途半端な状況を防ぐためにも、カーラッピングシートやフィルムを購入する際には、できるだけ大きめの物を選びましょう。またカーラッピングシートが足りなくなってしまうと、上記のような問題以外にもさまざまなトラブルにつながってしまう可能性があります。
・必要なシートやフィルムを急遽送ってもらうため、即日料金など無駄な手数料がかかってしまう
・使用したものの在庫がすでになく、他の似たようなフィルムやシートを買うはめになる
・必要なサイズがなく、大量に使い切れないほど余ってしまう
とくにラッピング作業を行う際には、自分の手で少し引っ張りながら行うため、余白部分なども発生したり、内部に織り込むためのスペースなども発生したりするので注意が必要です。このような部分なども考慮すると、目測でちょうどになるようラッピングのシートを購入してしまうことで、ほとんどの場合において足りなくなってしまいます。
シートの不足を防ぐには、実際にどのくらいの大きさの方が必要なのかしっかりとボディを計測して、少し余裕を持ったシートを購入するようにしましょう。たとえば縦横80cmのドアに対してラッピングを行う場合は、最低でも110~120cmほどはシートとフィルムが必要になってきます。伸ばせば足りるだろうと考えて、節約のためちょうどの量を買おうとすると、ほとんどの場合で足りなくなる事態に直面するため注意してください。
貼る前に洗車する
カーラッピングを行う際に、絶対に忘れてはいけないのが貼る前に洗車をするということです。おそらくほとんどの人がカーラッピングを行う前に、しっかりと自分の愛車を洗車するという人が多いでしょう。しかし、中には洗車の手間を省こうとする人もいるものです。この貼る前に洗車をするという段階を行うか行わないかによって、カーラッピングが成功するかどうかが決まってくるといっても過言ではありません。
なぜかというと、カーラッピングに使用するシートやフィルムに関しては、貼るための粘着剤がつけられており、この粘着剤がしっかりと車体にくっつくかどうかについては、ボディがキレイかどうかによって大きく変わってくるからです。
洗車しない状態でカーラッピングを行ってしまうと、ボディの表面に砂や埃といった汚れが付着しており、ラッピングに使用したシートやフィルムの粘着剤がはがれやすくなってしまいます。また車などにはサビもつきものですが、サビも事前に落としておかないと増殖の原因となってしまうので注意が必要です。日頃洗車をするよりも入念にボディをしっかりと洗い、カーラッピングがうまくいくようにしっかりと準備しましょう。
ポストヒーティングを行う
カーラッピングを上手に行う上で重要なのが、あまり知られていないポストヒーティングを行うということです。このポストヒーティングとは直訳すると「後熱処理」という意味になり、なんだか難しい専門用語のイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。
しかし、専門家が使用するような特別な器具などは必要なく、ヒートガンと温度計があれば誰でも簡単に行うことができます。しかも作業もかなり簡単となっており、カーラッピングを行ったフィルムやシートに対して、ヒートガンを使い一定温度で温めるだけで完了です。
上記で紹介したフィルムの性質を利用して、フィルムが伸びた状態で熱をかけて伸ばすと、縮む性質を強制的になくすことができるので、キレイな状態でカーラッピングを維持できます。ほとんどのカーラッピングにおける失敗例として挙げられるのが「徐々に時間が経過するとともに剥がれてしまう」ということです。
剥がれてしまう状態が生じる理由としては、ほとんどの人がポストヒーティングを行っていないことが挙げられます。逆にいうと、このポストヒーティングを行うだけで、カーラッピングの状態をキレイに長く保つことができるのです。そのため、自分でラッピング作業を行う際には必ず行うようにしましょう。
今回はカーラッピングの上手な貼り方と守りたい4つのコツについて詳しく解説してきました。今回紹介したコツをしっかり守ることによって、キレイな状態で長期間ラッピングを維持できます。ぜひ参考にしてください。