カーラッピングの方法と業者に頼むべき理由
カーラッピングは個人ユーザーから法人ユーザーにまで幅広く行われています。
コンパクトな施工ならDIYで行うこともでき、気軽にラッピング仕様の車を楽しむことができます。
しかしながらカーラッピングは自分で行うよりも、業者に任せてしまうのがおすすめと言えるでしょう。
なぜプロに依頼すべきなのか、その理由を解説していきましょう。
そもそもカーラッピングはどうやる?
カーラッピングの方法ですが、まず下準備として洗車や脱脂を行っておくことが大切です。
汚れを取り除いた上でしっかりと密着させないと、うまく貼り付かずに仕上がりが汚くなってしまう恐れがあります。
また剥がれの原因にもなってしまうため、土台となる汚れ落としから丁寧に行わなければなりません。
下準備ができたら専用のフィルムを貼り付けていきますが、その際には必ず大きめのサイズで貼っていく必要があります。
端の部分を折り返さなければならないため、余白を持たせて作業した方が良いでしょう。
とくに個人で行う場合この作業が難しいようで、ぴったりサイズで用意してしまい、あとから剥がれが生じてしまいます。
また、キレイに貼り付けるには、リケイ紙を少しずつ剥がしながら端から丁寧に貼っていくのがポイントです。
例えばスマホに貼り付けるフィルムのように、しっかりと位置を合わせて貼っていかないと、最悪の場合は形がズレた状態の仕上がりになりかねません。
貼り付け後はヘラを使用して空気を逃がしてあげましょう。
ここで手抜きをすると、ボコボコができてしまう可能性があります。
ボディとフィルムを密着させるためにヒートガンを当て、折り返し部分も丁寧に貼り付けます。
そして最後にカッターで余計な部分をカットして、作業は完了です。
DIYで行うのもひとつの選択肢
作業の方法さえ知っておけば、カーラッピングはDIYで行うのも不可能ではありません。
実際、車好きの中には自分で作業をする人も珍しくなく、自ら行うことにより一層愛着の持てる愛車となることでしょう。
経験を積んだ人ですと仕上がりもキレイで、見栄えも悪くはありません。
そして何よりも費用の節約ができるというメリットがあります。
業者に依頼をする場合だと、規模にもよりますが数十万の出費は覚悟しなければいけません。
一方、DIYの場合は半値程度に抑えることもできるため、低コストでラッピングをしたいオーナーにはうってつけといえます。
部分的な施工ならば、より安価で行うことができ、気軽にカスタムを楽しむこともできるでしょう。
節約をしながら仕上げるのもDIYの醍醐味でもあるため、思い切って自分で作り上げてみるのも選択肢といえます。
しかしながら、カーラッピングは自分で行うよりも、業者に依頼をした方が良いといえる面も多くあるのです。
最初は自分でやってみたものの、結局プロに依頼をしたというケースも少なくありません。
業者に依頼するメリットを見ていきましょう。
何と言っても美しい仕上がりになる
業者に依頼する最大のメリットは、プロ品質のキレイな仕上がりを期待できることです。
よほど経験豊富な人ならば、プロ並みにキレイに仕上げることもできるかもしれませんが、初心者の場合は粗が出てしまう可能性が高いでしょう。
フィルムを貼り付けること自体は難しいことではないため一応の形にすることはできるものの、細部を見ると素人作業であることが分かってしまいます。
空気が入ってボコボコになっていたり、細かいシワができていたりなど、遠目に見る分にはあまり分からないものの、近くで見ると一目瞭然の違いを確認できることが多いのです。
車は近くで見て楽しむものでもあるため、近距離で見た時の仕上がりが悪いラッピングは成功とは言い難いでしょう。
かたや業者の場合は高い技術力によって施工を行いますので、誰が見ても美しい仕上がりにしてくれます。
自分で施工を行う場合と違って、妥協のない技術で貼り付けてもらうことができ、まるで最初からそうしたデザインだったかのような完成度を誇ります。
また、確かな技術で貼り付けたものは耐久性も高いのです。
素人が貼ると剥がれやすくなりますが、プロが仕上げたものは、その心配はありません。
一人で作業を行うのはハードルが高い
ちょっとした箇所にフィルムを貼る分には一人で作業をすることは可能です。
しかしボンネットや屋根などの広い範囲に施工をしようとすると、一人ではかなりの苦労を強いられることになります。
キレイに貼り付けるには、しっかりと引っ張りながら圧着させていく必要があり、貼り付けが甘いと密着性も悪くなってしまいます。
手伝ってくれる人がいたり、自分で地道に作業をしていくことが好きだったりするのなら良いのですが、そうではないとハードルが一気に高くなってしまうでしょう。
もし、貼り付けに失敗してしまうと無用なコストを生じさせることにもなりかねません。
カーラッピング用のフィルムは丈夫であり、完全に貼り付けない限りはやり直しをすることもできますが、それにも限界があります。
貼ったり剥がしたりを繰り返していると、フィルムはどんどん傷んでしまい型崩れが起こってしまうこともあります。
サイズが大きいフィルムですと買い直すにも相当な費用が掛かってしまうため、大きな痛手となってしまうでしょう。
最初からプロに依頼をした方がそうした失敗のリスクがないうえ、仕上がりも断然キレイでしょう。
作業場の確保が難しいこともある
施工を行う際は、当然のことながら室内で作業することが望ましいです。
室外ですと砂ボコリなどが舞っていますので、ボディやフィルムに付着してしまう恐れがあります。
せっかく洗車などを行いキレイにしたにもかかわらず、汚れが付いてしまうと台無しです。
もちろん室外ではフィルム自体をダメにしてしまう可能性もあるでしょう。
したがってガレージなどの場所で行うことが大切ですが、そもそもそうした作業場所の確保ができないケースもあるでしょう。
レンタルガレージや友人などの車庫を借りて作業ができるならよいですが、そうしたあてがない場合はDIYで行うことは絶望的です。
無理に室外でやろうとすれば、風などに妨害され、たちまちやる気も削がれてしまうことでしょう。
何よりも作業環境が整っていない中でやってしまうと、仕上がりが美しくなりません。
施工品質は見ために思いきり現れるものなので、雑な作業が一発でわかってしまいます。
不格好なでき映えの車では外を走るのも尻込みしてしまいます。
万全の環境が整っている業者に任せてしまった方が良かったと後悔することもありそうです。
万一の際の保証が用意されている
自分で作業を行って無事に貼り付けができたとして、大事なのはその後もコンディションを維持できるのかどうかです。
しっかりと問題なく貼り付けができているのであれば、その仕上がりを維持することはできるでしょう。
しかし、施工品質が低い場合は早いタイミングでアラが出てきてしまうこともあるのです。
最悪の場合は貼って間もなく剥がれてきてしまうこともあり得えます。
そのようなトラブル時、DIYの場合は保証がないためどうしようもありませんが、業者に頼む場合は保証によって直してもらうことが可能です。
なかには半年保証といった長期的に品質の保持を約束してくれるところもあり、保証期間内に剥がれた場合でも安心と言えます。
カーラッピングは状態を保持していくことが重要である点を踏まえると、保証のある業者に頼った方が安心なのは明らかです。
節約のために自分で施工したとしても、もしもの事態には誰も保証はしてくれません。
なお、業者によって保証内容は違っているので、トラブル時にはどのような対応をしてくれるのかをしっかりとチェックしたうえで依頼することが大切です。