自分でカーラッピングをする際に失敗しないためのコツとは?
自動車を所有しその自動車のイメージを変えたい場合には、カーラッピングをする方法があります。
例えば、営業車を少しでもアピールしたい場合や自家用車を自分の趣味に染めたい場合などもラッピングが有効です。
ただ、そのコツを知らなければ上手に貼ることはできません。
うまくいかないと、少し時間が経過しただけではがれたり、中に空気が入り見た目が悪くなることも考えられます。
また、失敗するたびにはがしているとそれだけで非常に時間がかかってしまいます。そこで、きれいにそして美しく仕上げるためのコツを見ていきましょう。
美しい印刷をするために必要なこと
カーラッピングをする場合には、デザインが重要になりますがまずはデザイン選びから始めなければいけません。
たいていの場合、自分が貼り付けたい絵や画像をレーザー転写することになります。このとき専用プリンターが必要になりますので、これを用意しておく必要があります。
専用プリンターといっても、それほど大きいサイズではなく普通のプリンターの2倍ぐらいの大きさになりますので本格的に作業したい場合や、何度かラッピングをしたいと考えている場合には思い切って購入した方がよいです。
また、業者によってはこれを貸出してくれるところもありますので、業者に相談をしてみるのも一つの方法です。ちなみに、プリンターやフィルムなどを自分で利用して作成する場合にかかる費用は、軽自動車の場合でも10万円ほどになります。
セダンやミニバンになると15万円ぐらいかかると考えておく必要があります。絵や画像を選ぶ場合ですが、自動車の大きさに合わせたものを選ぶことが必要です。
いずれも拡大することで印刷が可能になりますが、もともとの絵や画像が小さすぎると拡大したときにぼやけてしまう可能性があります。そこで、ある程度の大きさに拡大してもきれいに印刷できるような素材を使うことが重要です。
このとき、著作権の問題が出てくることがありますので、著作権者が示すガイドラインに従って利用することを頭に入れておきましょう。
これは、張り付けて実際に利用し始めてからトラブルにならないための対策です。
デザインがある程度決まれば、ステッカーを購入する必要がありますがこれはインターネットなどで購入することが可能になります。どれぐらいのステッカーがよいかは自動車の大きさによっても変わりますが、高さが1m30センチぐらいあれば充分です。
印刷する場面では、まず全体を印刷するのではなく、試しに少しだけ印刷をしてみてどのような仕上がりになるかを確認しておくことが大事です。一度にすべて印刷しようとすると、失敗したときにもう一度フィルムを買い直さなければなりませんので要注意になります。
フィルムをきれいにはがすコツとは
次に、出来上がったフィルムをきれいにはがすことです。
きれいにはがすためには、フィルムの表面の汚れや油分などを落とす必要があります。このときに使う道具がシリコン系のスプレーです。
もしそれが用意できなければ、水を霧吹きの中に入れて表面にかけてもよいでしょう。そのあと、表面を布などできれいに拭いていきます。表面がきれいになったら、次にシートの切り出し行う必要があります。
切り出すときのポイントですが、自分がイメージしたデザインよりも少し大きめに切ることが大事です。余裕を持たせないと、少しずれてしまっただけでもう一度最初からやり直しになってしまうからです。
フィルム自体もそれほど安いものではありませんので、節約したい気持ちもわかります。ですが、サイズを間違えてしまった方がよほど無駄になってしまいますので、実際にイメージしている大きさよりも5センチから10センチほど大きめに切り取ります。
自動車の車体にラッピングをしていく場面においては、自動車の車体もきれいに洗浄しておきましょう。いくらフィルムの部分がきれいでも自動車の車体が汚れていたりほこりなどが付いているとその部分だけ浮いてしまう可能性があるからです。
ふだん自動車を洗車するように表面をきれいにするだけで十分ですが、水を使って洗車する場合には完全に乾いてから貼り付ける必要があります。貼り付けるときには、室内で行うのが一番妥当ですが外で行う場合は雨が降っているときや雪が降っているときは避けましょう。
多少風が吹いていても問題ありませんが、春一番のように大きく砂ぼこりが舞ってしまうときもなるべく避ける必要があります。フィルムには、リケイ紙と呼ばれる紙が貼ってありますのでそれを丁寧にはがしていきましょう。
この紙をはがすことにより、粘着部分が露出してきます。そのため、一度に全部はがすのではなく端の方だけはがした方が安全です。車体に貼り付ける場面では、最初からすべて貼ろうとしてはいけません。
一度で貼ろうとすると、真ん中に空気が入ってしまう恐れがあるからです。まずは少しはがした端の部分から貼り付けていき、ヘラを用意して少しずつ力をくわえていきます。
このとき、少しでも空気が入ってしまった場合にはその部分だけやり直す必要があります。ただ、何度もやり直していると粘着力がなくなって時間の経過とともに空気が入ってしまう恐れもありますので、やり直しは一度だけでやめておくべきです。
まんべんなく熱を当てていくときのコツ
フィルムを車体に貼り付けることができたならば、次によりきれいに仕上げるために熱をあてる必要があります。
可能ならヒートガンと呼ばれるものを利用するのが良いです。ドライヤーよりも一回り大きなもので、最大300度ぐらいの温風を出すことができます。ドライヤーの4倍から5倍ぐらいのパワーがありますので、時間もかかりません。
面積が大きければ大きいほど、使う道具によって処理の速さや正確さが変わってくるといっても過言ではないです。とはいえ、専門業者でない限りなかなかヒートガンを所有していることはないでしょう。
この場合には、ドライヤーで代用しても問題ありません。当然時間はかかりますが、丁寧に行っていればきれいに貼りつけることは可能です。貼り付けるときの注意点ですが、まんべんなく熱を加えることです。
1か所だけに熱を加えてしまうと、その部分だけ伸びてしまうことがあります。やはり、フィルムもそれほど熱に強いわけではありませんので伸びてしまったと感じたならば、いったんはそこでストップすることも重要です。
まんべんなく温めるためには1か所を集中的に行うよりも、左右に振りながらあるいは上下に振りながら熱をあてることが大事になります。やけど防止のためには、軍手などを使う必要がありますが指先の感覚が鈍くなりますので、やけどに注意をしながら素手でやる方法もあります。
一通り貼り付けることができたら、空気が入っていないかを確認することが必要です。問題がなければ、あまったフィルムをカッターで切っていきます。このとき、丁寧に切らないと形がおかしくなってしまいますので丁寧に行うのが基本ですが、端の部分は少し内側に折り曲げる感じで張り付けたほうがよいです。
そうすれば、あまりたくさんカッターをいれずに済むでしょう。また、仮に失敗してしまったとしても内側の部分が失敗しただけですので表面は問題ありません。
自動車のカーラッピングを行う場合には、まずデザインを決めて印刷するところから始めます。
専用プリンターとフィルムを用意することが必要です。次に、印刷されたフィルムをカットしてきますがこのときのコツは、5センチから10センチほど余裕を持たせてカットすることです。
その方が、サイズを間違えたときなどに対応しやすいからです。自動車に張り付けるときには、フィルムの表面と自動車の表面のそれぞれをきれいにし、熱で貼り付けていく方法があります。
熱の場合は、ヒートガンと呼ばれる道具を用いるのが理想的ですが、用意できない場合はドライヤーでも問題ありません。