カーラッピングの上からコーティング!?併用するメリットをご紹介!
カーラッピングは、塗装をせずにボディカラーを変えることができる方法です。しかし、カーラッピングには耐久性が塗装と比べると劣るというデメリットがあるため、長持ちさせるためにはどうすればよいのでしょうか。そこで今回は、カーラッピングの特徴や耐用年数、カーラッピングとコーティングを併用するメリットなどを解説します。
カーラッピングの特徴
クルマをドレスアップできるカーラッピングにはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、カーラッピングの特徴を解説します。
カーラッピングとは
カーラッピングとは、車のボディの表面に特殊なフィルムを貼付け、ボディカラーを変える方法です。これまでは、ボディカラーを変えるためには再塗装をするしかなく、再塗装するには元々の塗装を落とさなければなりませんでした。しかし、カーラッピングは再塗装することなく、車をドレスアップでき見た目が美しくなります。薄くて軽い特殊フィルムは、熱に反応する粘着剤を使っているため、ヒートガンなどで加熱して圧着させて貼り付けます。特殊フィルムは、さまざまなパターンのフィルムを施工できるので、自分好みのオンリーワンの1台にすることが可能です。
カーラッピングの種類
カーラッピングには3種類あり、ボディ全体に施工するフルラッピング、ボンネットやルーフなど一部のパーツに施工するパーツラッピング、キャラクターがデザインされたデザインラッピングです。フルラッピングは、ドアノブやミラーなどの細部まで施されるので統一感が出ます。パーツラッピングは一部分だけに施工するので、比較的安い費用で施工可能です。デザインラッピングは、好きなキャラクターをデザインできますが、費用が割高になります。また、バスや電車などの広告としてもデザインラッピングは使われています。
カーラッピングの耐用年数
特殊フィルムでラッピングするカーラッピングの耐用年数はどのくらいなのでしょうか。ここでは、カーラッピングの耐用年数について解説します。
カーラッピングの耐用年数
カーラッピングの耐用年数は、一般的に2~3年となっています。しかし、紫外線をよく受ける環境で使用されていたり、風雨にさらされる場所で保管されたりしている場合は2~3年ももたないでしょう。とくに紫外線の強い夏は、フィルムに大きなダメージを与え劣化が早まります。その上、車のボディは鉄でできているため、夏の高い気温により熱をため込み、外からの紫外線と内から熱で劣化の加速は避けられません。
経年劣化するとどうなるのか
カーラッピングが経年劣化すると、表面がヒビ割れたりプリントされた色が抜けてきたりして、見栄えが悪くなります。比較的簡単にボディカラーを変えられる反面、塗装に比べると耐久性が劣るという点がデメリットです。また、経年劣化した特殊フィルムをはがすと、状況によっては粘着剤がボディに残ってしまうこともあります。この粘着剤をキレイに取り除くことが難しく、カーシャンプーでは落とすことができません。
カーラッピングの上からコーティングするメリット
コーティングはボディ表面を保護するものですが、カーラッピングの上から行うとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、カーラッピングのメリットと併せてカーラッピングの上からコーティングするメリットを解説します。
カラーの種類が豊富
カーラッピング用の特殊フィルムを取り扱っている企業はいくつかありますが、販売されているものをすべて合わせると数百種類を超えるほどカラーが豊富です。その中には、カラーだけでなく質感が違うものもあり、グロス系、マット系、サテン系、メタリック系、カーボン系などさまざまなラインナップから自分好みの質感が選べます。そのため、世界に1台だけの個性を発揮させることが可能です。
元のボディカラーに戻せる
カーラッピングは塗装とは違い、元のボディカラーに戻すことができます。塗装でのカラーチェンジは、元々の塗装を落としてから再塗装するので簡単に元に戻すことはできません。また、塗装によるカラーチェンジは、車の売却時に査定額がマイナスになる可能性もあります。しかし、カーラッピングは特殊なフィルムを貼り付けてカラーチェンジするため、元に戻したい場合は、はがすだけで元のボディカラーに戻せます。そのため、査定額にあまり影響を与えず愛車のドレスアップが楽しめるでしょう。
カーラッピングの上からコーティングするメリット
カーラッピングは塗装よりも表面が柔らかいため、小さな擦り傷ではがれる可能性があるうえ、鳥のふんや虫の死がいなどを付着したままにしておくと、シミになって洗車では落ちなくなります。そのため、こまめな手洗い洗車が必要になりますが、頻繁に洗車をするのはなかなか難しいものです。
そこでおすすめなのが、カーラッピングの上からコーティングをすることです。コーティングをすることで表面に硬い皮膜ができ、擦り傷や紫外線からカーラッピングを保護します。汚れがついたとしても、コーティングされているのでカーシャンプーでゴシゴシ洗ってもフィルムのはがれを心配する必要がありません。また、コーティングの耐用年数は一般的に3~5年なので、その間カーラッピングの劣化を防ぎます。
コーティングを併用する前に洗車が必要
コーティングをする前にしっかり洗車をすることで、仕上がりに違いが出ます。ここでは、コーティングをする前に洗車が必要な理由を解説します。
コーティングが長持ちする
コーティングする前の洗車で、仕上がりに違いが出るといっても過言ではありません。汚れが残ったままコーティングすると密着性が悪くなるため、コーティングの持続期間に影響を及ぼします。そのため、コーティング前にドアハンドルの縁など細かな部分までしっかり洗車をすることは重要です。汚れが残っていると、コーティングの下の汚れが取れることによって、コーティングも一緒にはがれる可能性があります。
汚れを閉じ込めてしまう
コーティングはボディ表面を保護するものですが、ボディ表面に汚れが残っていると一緒にコーティングをして閉じ込めてしまいます。そのため、いくらキレイにカーラッピングをしても、汚れまでコーティングしてしまっては本来の美しさが損なわれる可能性が高いです。コーティングをすることによって出る光沢感を楽しむためには、しっかり洗車をして汚れを落とすことが必要になります。
油汚れはすべて落とす
キレイにコーティングするポイントは、油汚れをすべて落とすことです。車の汚れにはさまざまなものがありますが、油汚れも多いもののひとつです。油汚れには、車の下側に付着するアスファルトの黒い油汚れや、工業地帯などで空気中に浮遊するオイルミストがボディに付着すると油分となるものがあります。
そのほかにも、ワックスも油分なので、こまめにワックスをかけている場合は、しっかりワックスを除去することが重要です。ボディ表面に油分が残っていると、油分の上にコーティングが覆いかぶさっているだけなので、密着性が悪くはがれてしまいます。そのため、コーティング前は油分を入念に落とすようにしましょう。
まとめ
カーラッピングとは、車のボディの表面に特殊なフィルムを貼付け、ボディカラーを変える方法です。カーラッピングにはフルラッピング、パーツラッピング、デザインラッピングの3種類があります。カーラッピングの耐用年数は2~3年といわれていて、使用環境によってどんどん劣化が進みます。カーラッピングのメリットは、カラーの種類が豊富なこと、ボディカラーを元に戻せること、コーティングと併用すると擦り傷や紫外線から保護し、劣化を防ぐことです。また、コーティングを併用する前の洗車は重要で、しっかり洗車することによりコーティングのはがれを防ぎます。