ヘッドライトにもプロテクションフィルムを施工!したけどその後は?
ヘッドライトプロテクションフィルムとは、ヘッドライトに施工することでヘッドライトを保護するものです。しかし、ヘッドライトプロテクションフィルムは劣化していくため、お手入れをしなければなりません。そこで今回は、ヘッドライトプロテクションフィルムのメリット・デメリット、お手入れが必要な理由やお手入れ方法を解説します。
もくじ
ヘッドライトプロテクションフィルムのメリット
ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工することでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ヘッドライトプロテクションフィルムのメリットを解説します。
紫外線や汚れからヘッドライトを保護する
クルマのヘッドライトの素材は、ポリカーボネート樹脂と呼ばれるプラスチック素材でできています。ヘッドライトがくすみや白濁、黄ばむのは、ポリカーボネート樹脂が紫外線や汚れの影響を受けて劣化することが原因です。ヘッドライトは、ハードコートでポリカーボネート樹脂を保護していますが、劣化を防ぐことはできません。
そこで、プロテクションフィルムを施工することでヘッドライトを保護し90%以上紫外線をカットできます。そのため、新車時にフィルムを貼ると劣化が防げ、キレイな状態を維持することが可能です。ヘッドライトが劣化していても、研磨やクリアコーティングをしてからプロテクションフィルムを貼ることで、新車時のような効果が得られます。
ヘッドライトのキズやクラックを防ぐ
クルマの走行中は、飛び石や小さなゴミによりヘッドライトにキズがついたり、クラックが発生したりします。ヘッドライトはハードコートで保護されているとはいえ、厚みは5~10μしかないため衝撃から守りきれません。
しかし、プロテクションフィルムの厚みは、150μでハードコートの約15倍もの厚みがあり、高い伸縮性と柔軟性も兼備しています。そのため、ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工することで、飛び石や小さなゴミの衝撃からヘッドライトを守り、キズやクラックを防ぐことが可能です。
車検に対応している
ヘッドライトに施工されるプロテクションフィルムは、ヘッドライトにキズが付かないほど厚みがありますが、車検に対応しているため不合格になることはありません。ヘッドライトプロテクションフィルムの素材は、無色透明なポリウレタンのため、道路交通法に定められている光量を確保できています。フィルムメーカー各社で安全性を確証するため、多くの実証実験を行っているので安心です。
ヘッドライトプロテクションフィルムのデメリット
ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工することでメリットがある一方、デメリットもあります。ここでは、ヘッドライトプロテクションフィルムのデメリットを解説します。
費用が高い
ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工する費用は、両方のヘッドライトで2万5,000~4万5,000円と高額です。紫外線をカットしたり、飛び石などからキズが付くのを防いだりと高性能なフィルムのため、どうしても費用が高くなります。費用に幅があるのは、フィルムメーカーや保証期間、施工する店舗の違いによるものです。高額なものなので、施工する際は実績が豊富な店舗に依頼するとよいでしょう。
糊ズレが起こるかもしれない
糊ズレとは、ヘッドライトにプロテクションフィルムを貼り付ける際に、引っ張りながら微調整をくり返して貼り付けるため、円状やスジ状の糊の跡が入った状態のことです。平面のフィルムを曲面になっているヘッドライトに貼り付けるため、ヘッドライトの形状によってはどうしても避けられない現象といえます。とはいえ、よっぽど近づいてじっくり見なければわからないレベルなので、あまり気にならないでしょう。
物噛みが発生するかもしれない
物噛みとは、空気中に漂う微小なホコリなどの浮遊物が、ヘッドライトにプロテクションフィルムを貼り付ける際に、ヘッドライトとフィルムの間に入り込んでしまう状態のことです。物噛みは、ホコリが漂っていないクリーンルームであれば避けることは可能ですが、一般的にはなかなか難しいでしょう。とはいえ、物噛みも糊ズレと同様にぱっと見では気にならないレベルですが、どうしてもトラブルのリスクを避けたい場合は、ヘッドライトコーティングを選択した方がいいかもしれません。
ヘッドライトプロテクションフィルムにもお手入れは必要
ヘッドライトプロテクションフィルムは劣化していくのでお手入れが必要です。ここでは、ヘッドライトプロテクションフィルムにお手入れが必要な理由を解説します。
黄ばみを防ぐ
プロテクションフィルムは、フィルム自体も紫外線で黄ばまないようにできています。しかし、フィルムには極微小な穴があり、その穴に花粉の粒子や黄砂が入り込むと黄ばむ可能性があるため、定期的なお手入れは欠かせません。
フィルムの性能を維持できる
種類によって、プロテクションフィルムにはヘッドライトを保護する以外にも、フィルムにわずかなキズが付いた際に、熱によって自然にキズが消えるものや、撥水性の高い性能を兼備しています。しかし、フィルムが汚れや雨染みなどにより、本来の性能を発揮できなくなるのでメンテナンスは必要です。
見た目の美しさを保つ
ヘッドライトにプロテクションフィルムを施工すると、くすみや黄ばみから保護してくれるので、ヘッドライトは美しい状態のままです。しかし、フィルムが黄ばんだり汚れたりしていると、結局外観が損なわれて見栄えが悪いクルマの印象になります。そのため、美しさを保つためにプロテクションフィルムのお手入れはするべきです。
ヘッドライトプロテクションフィルムのお手入れ方法
ヘッドライトプロテクションフィルムにお手入れが必要なことはわかりましたが、どのようにしてお手入れをすればよいのでしょうか。ここでは、ヘッドライトプロテクションフィルムのお手入れ方法を解説します。
月に1回洗車をする
プロテクションフィルムのお手入れは、まず最低でも月に1回は洗車をすることです。クルマを屋外で保管している場合は、プロテクションフィルムには日々汚れがたまっていきます。汚れが蓄積された状態を放置しておくと、汚れはこびりつき取れにくくなるため、なかなか除去できません。そのため、プロテクションフィルムをよい状態のまま保つためには、保管場所が屋内でも屋外でも月に1回の洗車を心がけましょう。
カーシャンプーも使用する
プロテクションフィルムは、撥水性や防汚性が高いものがあり、水洗いだけで容易にお手入れができます。しかし、水洗いだけでは取れない汚れもあるので、その場合はカーシャンプーを使用してお手入れすることがおすすめです。カーシャンプーは中性のものを使用するとフィルムに影響を与えることはありません。また、中性のカーシャンプーでは落ちない汚れは、弱酸性のカーシャンプーを使うとよいでしょう。
高圧洗浄機は注意が必要
洗車をする際に、高圧洗浄機を使ってプロテクションフィルムを洗っても問題ありません。しかし、高圧洗浄機を1点に集中して浴び続けたり、縁などの部分に当たったりするとフィルムがはがれる可能性があるので注意が必要です。また、洗車機も使用できますが、洗車機のブラシが回転してフィルムに当たることによりはがれる可能性があるので、洗車機はなるべく避けた方がよいでしょう。
まとめ
ヘッドライトプロテクションフィルムのメリットは、紫外線や汚れからヘッドライトを保護できること、ヘッドライトのキズやクラックを防げること、車検に対応していることです。デメリットは、費用が高いこと、糊ズレが起きるかもしれないこと、物噛みが発生するかもしれないことが挙げられます。プロテクションフィルムは、黄ばむこともあり、性能を維持するためや見た目の美しさを保つためにお手入れは必要です。また、お手入れ方法は、月1回洗車をすること、カーシャンプーを使用すること、高圧洗浄機を使用する際は注意が必要であることです。