カーラッピング車の洗車方法と注意点
カーラッピングは車の雰囲気を変えたり、宣伝効果などを持たせるなどのメリットがあって使用している車も増えています。
しかし、カーラッピングは車体にカラーシートを張った状態になっているため、ラッピングをしていない車と比べると洗車時に注意点が挙げられているのです。
そこで、カーラッピング車を洗う際の方法と注意点をご紹介したいと思います。
もくじ
カーラッピング車をきれいにしたい
車を洗うとキレイになって気持ちよく乗ることができますし、とても気分がすっきりします。
車に乗っている人にとって洗車は必要なメンテナンスで、定期的に行うという人も多いのではないでしょうか。
ところが、カーラッピングをしているという車の場合、ラッピングをしていない車と同じように洗ってしまうと不具合が生じてしまうことがあると言われているのです。
というのは、カーラッピングはプリントに出力したフィルムを車体に貼りつけることで車にデザイン的な効果をもたらすという方法で、特殊なシートが車に貼りつけられている状態になっているので、洗う時に擦りすぎてしまうとこうしたシートがはがれてしまったり、変色の原因になってしまい、不具合が生じてしまうというリスクがあるのです。
この車の装飾加工方法は車体がまるごとラッピングされている場合や部分的にラッピングされている場合もあり、洗車機などで好きなように洗ってしまうとこうした特殊シートにダメージが生じる可能性があります。
そのため、車をキレイな状態で乗りたいから洗うという場合には、そうした点を踏まえておくことが必要ということなのです。
特殊シートを傷めないように洗車しよう
しかし、こうした特殊加工が施されている車だからといって泥はねなどが気になるくらいになっているのに洗わないというわけにはいかないといえます。
きれいな外見を保ちたい場合、どうしてもこうした洗車が欠かせません。
けれども、洗うことによってラッピング車に外観的な不具合が生じてしまったということになったらとても困ったことになってしまいます。
例えば自動洗浄機の回転ブラシを使用した洗車や高圧洗浄機などを使ったことで、強い刺激によって大切な車デザインにダメージが生じてしまうことがあるのです。
そのようなことにならないように、ラッピング車を洗う時には、車に接着している特殊シートを損傷させないようにしなければなりません。
そのためにはラッピング車の洗浄は正しい方法で行っていくことが大切なのです。
ラッピングカー洗浄の基本は手洗い
ラッピングカーを洗う時は特殊フィルムが傷まないように手洗いで優しく汚れを落としていくということが基本になります。
自動洗浄機を用いるという方法はたしかに便利ですが、手洗いよりも機械の強い力で車体が洗浄されるために摩擦などによってシートにプリントしてあるプリント柄が剥がれたり、シート自体が損傷して車体から取れたり、ちぎれてしまうといったことも発生してしまうケースがあるのです。
また、車体とシートが分離したりちぎれてしまった場合、シートと車体の境目の部分に水分が入り込むことで、他の部分のシートが剥がれやすくなったり、ラッピング状態が悪くなったりするといったデメリットにもつながってしまいます。
そのため、車を洗う時にはできるだけこうしたリスクを少なくできるように手洗いで優しく丁寧に汚れを取り除いていきましょう。
手洗いをするのは自動洗浄機で洗うよりも手間もかかりますし、時間も長く必要になりますが、洗った後のこうした不具合が生じるリスクという点やカーラッピングのもちなどの点ではとても優れているので、ラッピング車を洗う時には手洗いを基本にしましょう。
洗い方と洗う時のポイントについて知ろう
ではラッピングカーを手洗いする時にはどのように洗っていけばいいのでしょうか?
この点については、通常の車を手洗いするのと大きく違うというわけではなく、洗浄時には通常の車を洗う以上に丁寧に優しく洗うということがポイントといえます。
まずは車を洗う前には手洗いに必要な洗車用品を揃えていきます。
まず、カーシャンプー、洗浄用のスポンジ、バケツなどです。
また、ルーフ部分を洗うための脚立や歯ブラシなどがあると便利です。
基本的には特定のカラー対応のものでなく、洗浄機能のみがあるものを選ぶのがよいといえます。
こうしたアイテムをボディカラーに合わせて選びたいという場合には車のカラーに合ったものを選ぶようにしましょう。
スポンジは注意が必要です。
できるだけ目が細かくて柔らかいものを選ぶようにするのがおすすめです。
細かい目のものはカーシャンプーの泡立ちがよくなってそれだけ柔らかく洗えるので傷が付きにくいというメリットがあるのです。
ラッピング車はシートを張り付けているため、シートや貼り目の部分をできるだけ傷つけず、汚れをよく落とせるものを選ぶということがポイントなのです。
洗う時には優しく洗っていきましょう。
マイクロファイバーなどで仕上げも丁寧に
車体をシャンプーで丁寧に洗浄したら通常の洗車と同じようにシャンプーをきれいに洗い流し、そして洗浄後は仕上げのために水滴を取り除くようにします。
この時、洗いっぱなしにしてしまって、水滴がそのままの状態にならないように仕上げ拭きをします。
水滴がそのままになっていると、プリント柄にシミが生じたり、針目の部分から水分が侵入してしまって、剥がれやすくなるということになってしまうかもしれません。
シャンプーを洗い流したら、残った水滴を丁寧に拭き取りましょう。
この時、マイクロファイバーなどの繊維の細かいクロスを使用して拭き上げるのがおすすめです。
また、シャンプーを洗い流す時には強い水圧をかけて洗浄しないように注意が必要です。
高圧洗浄機などを用いて洗車するとラッピングシートやデザインプリントが剥がれやすくなってしまうというリスクが高くなってしまいます。
仕上げも洗浄する時と同じように優しく丁寧に行うということがラッピングカーを洗う時の重要なポイントで、力を入れすぎないようにして、シートの貼り目の部分は特に丁寧に水滴を取って行きましょう。
ラッピング車を手洗いするときの注意点
このように、ラッピングカーの洗浄は手洗いで普通の車を洗うように洗いましょう。
その時、特殊シートが貼りつけられているということを意識して、丁寧に優しく扱うということが大切です。
同時に注意点などもあり、フィルムが傷んで剥がれてしまうことがありますので固形のワックスやコンパウンドなどの粒子を含むケミカルは使用しないということも重要な注意点です。
接着が完了するまでには約48時間の時間が必要とされていますので、ラッピング施工後2~3日間は洗車を控えるようにしましょう。
カーラッピングをした車は特殊シートが貼りつけられているため、通常の車を手洗い洗浄するのと比べるとより細心の注意を払いながら洗うということが必要とされるといえます。
できればこうした車を洗うという場合には自身で洗浄するよりもスタンドなどで洗ってもらう方が安心かもしれません。
定期的な洗浄メンテナンスが必要という場合にはラッピングを施行してもらった業者の指定するスタンドなどを利用して洗ってもらうという方法などもあり、よく検討してから車を洗うことがおすすめになります。