カーラッピングの色褪せはどうしたらいい?
車を守ることもできて、個性を発揮できるカーラッピングは利用者も多いです。宣伝の意味で営業車にも使われますし、個人の車にも意外と身近に施すことができるので難しいことはありません。そんなカーラッピングにも経年劣化はあります。その対処方法も知っておくことは大切で、知っておくと対策を立てられたり、メンテナンスにも役立ちます。
色褪せはどんな状況だと起きやすいのか知っておこう
カーラッピングは車の塗装のうえにおこなわれますので、車に雨風や石の跳ね上げなどが直にダメージを与えるのをブロックする働きもあります。そのため、デザイン性ばかりではなく車自体を長持ちさせる効果もあり、実はメリットが大きいのです。
しかし、カーラッピングも永年仕様のものではなく、一種の消耗品ですから時間とともに劣化は起きます。それが色褪せで、だんだんと色が薄くなったり、きれいに見えないなどの状況が発生します。
これを放置しておくと、みすぼらしい印象になってしまいますし、デザインがよくわからなくなってしまいます。せっかく目立つように、他との違いを実感できるようにカーラッピングをしたのに、それも台無しになってしまいます。
褪せてしまう一番の大きな要因として、紫外線の影響は大きいです。紫外線は色を褪せさせる強い力を持っていますので、これに長く当たってしまうと、どんどんと色が退化してしまいますので注意が必要です。
このほかにも湿気も大敵で、高い湿度が続くとラッピングがよれたり、縮んだりして退化してしまいます。湿度と言えば雨に直接あたってしまうのが車ですが、その後自然と乾けば問題はありません。
しかし、その湿った状態でずっと保管してしまえば湿度が残ったままになって、ラッピング力が落ちてしまう可能性があります。保管環境も気を付けることが色褪せ予防にも欠かせません。他の要因としては石飛でラッピングに傷がついて、その周辺もだんだんと褪せてきてしまう場合もあります。
原因はわかったとしても、日中に車に乗れば紫外線はゼロとはいきませんし、雨にだって濡れます。経年劣化としての色の退化は全くゼロにはできないので、どうしてもだんだんと褪せてきます。
ラッピング作業をするお店の腕によるところも大きいですが、一般的には耐久年数としては3年から5年程度と見ておくとよいでしょう。このくらいになったら一度、色褪せの具合をチェックして、見た目の美しさを確認するようにすれば安心です。
色褪せが起こったときの対処方法
いつかはどの車でも、どんな環境でもカーラッピングの色褪せは起こってしまいます。そこでその状況になったらどうしたらいいのか、対処方法で車の維持が変わってきます。
まずは気になってラッピングをし直したいと思ったら、自分で処理しようとしないことです。特殊な道具や接着剤などを使っていて、必要な技術もあります。素人がその場しのぎでできることではないので、ここはプロにお任せすることが重要です。
きちんとやらないと最悪の場合は接着がうまくできておらず、走行中に不具合が起こって周囲に迷惑を起こすトラブルになりかねません。気になったらプロのお店に相談することから始めましょう。
実はカーラッピングは、プロの技とツールを使えば意外と簡単に剥がすことが可能です。一度強力に貼り付けたなら、剥がすときに車に跡が残ったり、傷がつくとか傷むのではないかと思うかもしれません。
しかし、そこは専用の高品質なアイテムと高いスキルで、きれいに簡単に剥がすことができますので心配無用です。ですから、ラッピングがされていても、また新たにやり直すことも難しくありません。同じデザインにしてもらうこともできますし、新たなデザインのラッピングにすることもできるので楽しみも広がるでしょう。
ダメージを受けたラッピングは、塗装ではないのでインクで上書きすればいいというわけにはいきません。ラッピングそのものからチェンジすることが、状態をきれいにする方法です。
ただ、一部分だけであれば丸ごと取り換えをしなくても済むケースもあります。まずは専門店に持っていって相談して、一番良い方法を見つけましょう。そのときに希望を伝えるとそれにできるだけそった方法を見つけてくれるので無駄がありません。
どんな場合も素人が見様見真似で処理しようとするのは逆効果です。カーラッピングの色褪せはプロに依頼が必須です。褪せてしまったからと言ってあきらめることはなく、リカバリーもできますし、そのタイミングで違うデザインにすることもできます。
捉えようによっては車を新しく、今までとは違ったイメージにすることができるチャンスにもなります。
予防は自分でもできるから今日から実践しよう
カーラッピングが色褪せしてしまったら、プロに処理をお願いするのが一番です。また、経年劣化はどうしても起こってしまうので、誰でも経験することです。
とは言っても、できるだけきれいに長く保っておきたいですよね。そこでラッピング後にきれいをキープするコツを心得ておきましょう。
そのためには原因となる環境を作らないように気を付けることです。色褪せには紫外線と多湿、摩擦が命とりです。これらの負担を軽減することで、少しは褪せていくスピードを落とすことができます。
ただ、日中に車を使うなら紫外線と雨は避けられません。宣伝目的なら、人の多い日中に車を動かすことが多いでしょう。ですから、使わないときには紫外線や湿度が高くない保管場所を用意するようにします。日陰で屋根などあって雨風、紫外線を防ぐようにします。
さらに湿度もコントロールできるように通気性にも気を付ければ、長い間で考えるとラッピングへの負担も軽減できます。もっと効率的に対策をするなら、カーラッピングしたうえにさらに、コーティングをおこなったりしてカバーする方法もあります。これなら石飛があってもラッピングにダイレクトに傷を付けません。
また、紫外線もブロックできて耐久年数を延ばすこともできます。確かにプラスアルファの費用は掛かりますが、ラッピングを頻度高く繰り返すよりも効率的かもしれません。お店によって扱っているサービスは違うので、ここでもプロの意見を参考にすることが大切です。
自分でも保管環境は調節できますから、まずはこの部分から整えて色褪せを予防しましょう。少しでも長くきれいであれば車に愛着もわきますし、経費の面もお得になります。
使い方と保管環境、さらに防止する技術の3つから、色褪せの程度はコントロールできます。予防する対策があるだけでも違いは大きいので、対策を立てておくとその分だけメリットは得られますので損はありません。
カーラッピングはきれいな状態だからこそ、人の目を惹きます。ただ、どうしても紫外線や雨風などで劣化は起こります。そこできれいに保つためにはちょっとした工夫が必要です。劣化の原因をできるだけ続かないように使用したり、保管する環境も整えます。
また、コーディングなどの物理的な面からもラッピングを守る方法もあります。最近のランキングは質も耐久度もアップしていますが、それでも3年から5年程度を目安に、変えることも1つの選択肢に入れておくのがおすすめです。
褪せてしまったままでは車の見た目もマイナスが多いですから、定期的にチェックしてきれいをキープしましょう。